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confuoco Dalnara

miscellanea3

Once(Wansoo) in and upon a Time
スンドゥブ(おぼろ豆腐鍋)は韓国の大学の学生食堂で食べた味が原点になっている。
日本でその味を再現した店があるというので行ってみた。

ペルー料理も初めて食べた店の味が原点になっている。
卵から孵った鳥が最初に見たものを母鳥と思うように、
Imprinting(刷り込み)と同じように
舌がはじめての味をいつまでもたいせつに記憶して
味覚の基準・原型にしているよう。

初夏のパッピンス(かき氷)。

oncepingsu200706.JPG

弘大のパッピンス


青い鳥:Follow Your Soul
末尾音節キーワードランキングが今月naver.comではじまった。
共通した末尾表現を持つ言葉、たとえば「~の方法」「~情報」「~への行き方」「~の種類」などの検索ランキングを確認できる。

「セ」で終わる言葉のランキングの2位に青い鳥(鳥は「セ」)
9位にBobby Kimの歌「青い鳥」が入っている。

「青い鳥」はBobby Kimの最新アルバムFollow Your Soulの曲。
君がいない世界は 扉の開け放たれた監獄のよう...と歌う。

同アルバムの「Sing Sing Sing」はPopなメロディーと切ない歌詞のハーモニー、
memoryとmelodyの二重奏。

「Love Virus」(Feat. Arom)はAromと声を合わせる「おっとけー」のリフレインが印象的。


Deep Korea:情緒とhumor
先輩から電話がかかってくる。
今どこにいる?と聞かれ
兄貴の心の中にいるよ^^と後輩。

ちょっとした挨拶の言葉にも
機敏に心をはたらかせて
ユーモアと情の深さを盛り込む韓国の俳優。

あたたかい気持ちが
やさしい言葉に変化してすぐ発語される韓国の情緒が印象的だった。

言葉にあらわれる男の友情にも瞠目した。



ちいさなピアニスト
映画『私のちいさなピアニスト』(原題:「ホロヴィッツのために」)に出演のシン・ウィジェ君(9歳)の演奏を聴く。

Invention 2 BWV773(Bach)
Deux Arabesques. 1ere Arabesque(Debussy)
Nocturne No.20 (Lento con gran espressione)(Chopin)
Fantasie-impromptu op.66(Chopin)
Kinderszenen Op.15 Traumerai(Schumann)
Mama(from "For Holowitz")
Elephant, and Squirrel(from "For Horowitz")

とても落ち着いて演奏している。
その演奏はまだだれにも似ていない演奏だった。無垢な、Tabula rasaのような。

日本の小学生との交流会では
はだしでピアノを弾こうとしたそうで
ちょっと「ピアノの森」のカイくんのイメージ。^^*

ゾウのどしんとした足音をイメージしたフレーズや
木の間を駆け回るリスをイメージした一節も披露されて楽しかった。

映画で大人になってラフマニノフを弾くのはJulius Kim

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岡本太郎 韓国発見
岡本太郎の韓国発見を読む。
伊丹潤が集めた韓国の家屋の写真をむかーし見たとき
曲がった梁や柱は貌のように息づきながら
全体と調和して家をつくっているのに驚いたことがあった。
桂離宮などとはまったく違う。

岡本太郎は韓国の家さえも運命的という。
韓国のドラマを観て運命を愛する人たち、とギリシャ悲劇のような古典性も感じていたが...原始的な生きる力を感じさせる。

あるいは中世的、遊び(ノリ)のある民の姿。
ノラボセの趣にも岡本太郎は着目していた。

大阪の、感覚的な、
あるいは桃谷のオモニのお好み焼きのような、混ぜあげてなぜか調和して完成している風情
そんな韓国の姿を五感でembrace(抱きしめる)した文章は大地の土のよう。

百済最後の都、扶余を訪れた時ひとめぼれした
帽子をかぶった石仏(高麗時代)も岡本太郎は訪れている。写真がのこっていた。



faddish Korea:hallyu in ELLE
チゲ味スープの美味しい韓国のラーメンがELLE(Japon)でも紹介されている。
トマトを入れて酸辣湯麺風にするのも夏は爽やかも...
「ぽぐるぽぐる(ぐつぐつ)」という擬音の響がいいなぁ。

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銀座で faddish Korea:hallyu in Ginza

シドニーで faddish Korea:hallyu in Syd

中国で faddish Korea:hallyu in China(PRC)



私たちの幸せな時間
寄り添うことについて。
塀の中と外。
体を寄り添わせることができなくても
心を寄り添わせることが、魂で互いに寄り添うことが出来る...
そんなことを感じた映画だった。

ヌナ(お姉さん)と言う時の
ユンスが素直にだれかによりかかっている姿がよかった。
人はそうして愛し愛され生きるもの。昔そうだったらきっと思い出す。

宗教についてもあらためて考える。
人が神を必要とする時、という状況、
心の旅、こころの道程の洞察に少し近づいた気がした。
絶望から転回するにはほんの少し、もう少し自分の力を出して
ユジョンの力と合わせればできる、と伝えている気がする。
希望への扉をひらいたのはユジョンか、背中を押したのは神か
でも意志を持ったのはユンス。三人の力。

海岸の写真、透明で素直な心をあらわしているよう。

塀の中で耳に霜焼けができているユンスの姿、ディテールがリアルだった。

『パイラン』『力道山』もそうだけれど...
ソン・ヘソン監督の映画には
心の絆、内なる結びつきでぐっとくるディテールがある。



ポッサムのポはポジャギのポ
ムール貝やポッサムで飲んでいたけれど
このお店のポッサムはちょっと変わっていた。
韮を敷いた平鍋に肉が載って出てきて温められて...
別皿のポッサムキムチで肉と韮、好みで大蒜や味噌を巻いていただく。

肉を生牡蠣入りのキムチといっしょに蒸した白菜で包んで食べるポッサムとは
異なった味わいで美味しかった。

ポッサムのポ(ッ)も
ポジャギのポと同じで褓(包む布を表す)。
ポジャギは日本の袱紗とおなじで儀式につかうこともあれば
日常生活で物を包んだり覆ったりもする。
福を包み、福を招くとも考えられていて
ポッサムもポジャギのように福を呼ぶ食べものと言われることも。

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ちょっとR Is For Rocket(『ウは宇宙船のウ』)のノリで。


大長今と
イ・ヨンエの美しさも素敵だったけれど
キム・ソイの演奏する伽耶琴は懐かしい響、
イム・ホの歌う「雪の華」と
キョン・ミリの着ていた韓服が印象的。

キョン・ミリの着ていた韓服は
チマが白地に黒の訓民正音もよう。

訓民正音は李朝の世宗王がつくったハングル文字について解説した書物。
その書物の一節は酒幕の壁紙にもなっているので
キョン・ミリの着ている韓服を見ると
どうにもトンドンジュ(マッコリのような濁酒)が思い出されて仕方ない。
雨でも降ってパジョンといっしょに飲みたい。



Music 2 Movie, and Radio

クンタクンタ
ドクンドンドクンドクンドドンドクン
というプンムル(風物)などのカラク(半島のリズムや旋律)を思い出す、シン・ジュンヒョンの美人という歌。

映画Radio Starの中でアン・ソンギがこの歌をよく口ずさむ。
Rockだけれど、HeavyでもHardでもないノリ(遊び)のある響。
CKBが777でカバーしているのも聴いてみる。
映画Oasisでもソル・ギョングが口ずさんでいたという。

目をとじると
ノラボセの声が聴こえて、マダン(広場)やパン(場)の見えるDeep Koreaな音の風景に入っていくよう。

Video Killed the Radio Starが映画の中でつかわれているが
QueenのRadio Ga Gaがもっとぴったりくる気がしていた。
Radioを愛している!

I'd sit alone and watch your light
My only friend through teenage nights
And everything I had to know
I heard it on my radio
Radio

You gave them all those old time stars
Through wars of worlds -- invaded by Mars
You made 'em laugh -- you made 'em cry
You made us feel like we could fly

So don't become some background noise
A backdrop for the girls and boys
Who just don't know or just don't care
And just complain when you're not there
You had your time, you had the power
You've yet to have your finest hour
Radio

All we hear is Radio ga ga
Radio goo goo
Radio ga ga
All we hear is Radio ga ga
Radio blah blah
Radio what's new?
Radio, someone still loves you!



そして映画Holidayの中ではThe Bee Geesの同名の曲が切なかった。

music in movies

カンジョンとふんわり
ふんわり名人の黒胡麻味を食べていると
宮中(宮廷)菓子のカンジョン(油菓)が思い出された。

伝統茶の店で出される菓子はさくっとした後に
ふんわりした食感がやってきて...ふんわり名人に似ている。

高麗時代(918~1392年)からほとんど変わっていない、
という宮中菓子の作り方はとても手が込んでいる。

4、5日水にひたしたもち米を粉にして
酒や砂糖水で練り、親指くらいの大きさにちぎって乾かす。
油で揚げた後蜂蜜や水飴にひたし
米の粉、すり胡麻、松の実を粉にしたもの、黄な粉などをまぶしてできあがり。
揚げてあるとは思えないくらいあっさりと軽く上品な菓子。
意外と材料にお酒をつかっている菓子が多い気がする。

カンジョンを漢字で書くのはむずかしい。
カンは羌、ジョンは食偏に丁。

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2004年秋の夜カンジョンと。

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Screen Quota in Indie
今日から開催Korean Independent Cinema 2007。
パネル・ディスカッションで
プログラマーのMr. Tony Raynsから
Screen Quotaの話が出た。Independent作家にとってのScreen Quota縮小の意味がわかり
興味深い(Tony Raynsの美しいLondon訛に聞きほれる)。

先日ユ・ジテが話していたScreen Quotaの影響範囲や
4月に韓米FTA締結に関連した韓国経済シンポジウムに行った時のことも思い出した。



Life in Baseball
チャン・ジン
『拍手する時に去れ』などのチャン・ジン監督のティーチ・イン。
映画をあと3本撮ったら映画からは引退して演劇の世界にもどる、というお話。
「演劇は故郷だから」

「舞台と映画の親密な関係」についてもっと深く聞きたかったけれど
もうしばらく映画と演劇、ふたつの世界を行ったり来たりしてほしい...。

シナリオを書く時、助走期間が2、3年と長くて書き出したら短期間に一気に書き上げるそう。
自分も書き出すまでの熟成期間が長いから共感...

野球の中に人生があるでしょ、という言葉を聞いて
監督の映画を別の視点からも観なくては、と思ったりもする。



金綺泳と李學仁
東京国際映画祭に金綺泳の『高麗葬』(1963年)を観に行く。
昨年KOFICが復刻したが、フィルムの第3巻と第6巻は失われている。

10年以上前だろうか
李學仁原作のマンガ、「蒼天航路」という三国志演義を翻案した作品を読み始めたころ、漫画週刊誌の欄外で李學仁が金綺泳の話を時々していたので
いつかこの監督の映画を観たいと思うようになった。
既存の価値や価値観をぶちこわす、ようなところがあるのは
金綺泳と李學仁の共通点だろうか。

金綺泳の『高麗葬』を観て...感想はあとで書くけれど
酒席の映画の先輩のお話で李學仁と金綺泳のつながりがもっとわかって興味深かった。

「蒼天航路」は、子どもの時に何度か読んだ吉川英治の「三国志」とも
横山光輝の「三国志」とも全く違う、
善悪の彼岸で、曹操が頭の回転の早い、生き生きとした悪漢ヒーローでおもしろかった。
(このマンガを読むと曹操に惚れそうになる)
マンガ「新暗行御史」も、
ぬるま湯のような勧善懲悪のスタイルからはかけ離れたgrandiosoで、
ちょっと「蒼天航路」を想起させるようなheelタイプheroの話。

高麗時代、70歳になった老人を山に捨てる風習を高麗葬と言った。
作品の導入部分、識者たちが語るところでは
ポン・ジュノの『支離滅裂』のワンシーンを思い出した。



My箸
マイ箸を箸箱に入れて会社に行っていた時
箸箱のカラカラと鳴る音が
お弁当を持って行っていた小学生のころや
ランドセルの中で鳴るふでばこを思い出させる。
このお箸はかばんの中でカラカラ鳴ることもないだろう...

myhashi.JPG

釜山から帰る日に買った箸は箸置き付き。
釜山映画祭に行ったのでほんとうに映画ばかりの日々だった。

LOHAS

An Inconvenient Truth

Green Santa


影法師:翼の影
pusanFieldShadow.JPG

釜山に着くところ。
飛行機の影の方が先に釜山に着いている。
影はちいさくなって
もう釜山の海や野を走っている。
翼の影法師と追いかけっこしているみたいでわくわくした。


海辺の映画祭
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PIFF Pavilionのある海雲台。

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Beach Valleyをしている人がいるくらいのよいお天気!

昨夜は1本、今日も1本だけ映画を観ることができた。

PIFF 2004


釜山の鰻と
釜山最後の夜は鰻、コムチャンオグイ(焼き鰻)。
荏胡麻の葉に味噌といっしょに包んで食べる。
釜山の兄貴お薦めの店は路地の奥にあって
地元の人しかいない。

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白焼き赤焼き(コチュジャン風味)また赤焼き。
お供のの小壜はC1。

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並ばずに買うことが出来るKKDにはついに行かれなかった。
(早朝か夜遅く通るだけ...)


航空湯、空港注油所、韓国の味噌
金海空港を出て市内に入ったところに並んでいる
航空湯(銭湯)と空港注油所(ガソリンスタンド)の看板がちょっと気に入った。
航空湯を空港湯、空港注油所を航空注油所と言い間違えそうだけれど...
車窓から見たので写真がとれなくて残念。

釜山のチョングッチャンは
烏賊下足や貝が入っていてソウルのとちがって海の味。
厚みのある若布の小皿も美味しかった。

chonggukjang2007.JPG


海中道 広安里
歴史の海中道(うみなかみち)に思いを馳せる広安里の夜。
昼間走った長い橋が
遠くにライトアップされているのを見るのは不思議な気持ち。

kwanganri2007.JPG

pink colored...


AFMの塔
Asian Film Marketの会場になっているホテルのロビーに
大きな塔が。

afm2007paik.JPG

ナムジュン・パイクのケージの森みたい。


文学と映画
ビョン監督の話。
文学に力があると
映画もそれについて来る。
to be continued...


釜山の味 
ミルミョン
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ソウルなどの黒っぽい麺とは違う
じゃがいものでんぷんなどが入った白い麺の冷麺。

テジクッパ
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スンデも入った釜山名物クッパ。
付け合せのセンチェ(生野菜の和え物)がとてもさっぱりして美味しい。


共謀映画:Love or Misunderstanding
「Love or Misunderstanding」をテーマに
日韓の学生が共同製作した作品(共謀映画)を観て
「アジア映画の未来(東京藝術大学創立120周年記念シンポジウム)」を聞く。
パネリストはアン・ジョンスク、パク・キヨン、李鳳宇、市山尚三、堀越謙三。

日本の監督の『覗き』には
今年のPIFFで観た『ここではないどこかへ』の主演女優が出ていた。

to be continued...


家族の誕生
主演女優5人全員が
Thessaloniki International Film Festivalで賞をもらった、と
12月9日のムン・ソリのお話。

ずうっと観たかった映画。
血のつながりがあるものもないものも
家族を作っていく話。
家族を発見してembraceしていく話が交差する。

半島のひとびとはの民族とも呼ばれているが...
青と名前に入った製作会社が多いように思った、Bluestorm社製作。

ハルメ花の製作会社は青い映像社...ほかにチョンオラム(青 藍)も有名な製作会社。


新羅のタルパム
光化門を通る時は
近く低く大きく見えた月。

新羅タルパム(月夜)
月と追いかけっこをしながら北岳ハイウェイの道行き。
北岳八角亭と三清閣でお月見。

三清閣のポッサムはお肉の香り付けと
包み野菜が珍しい。
ほかに柿で甘味をつけた肉料理があって
大長今を思い出す。
チファジャのほうが美味しいけれど。
コースのくわしい写真はこちらへ(編集中)...

帰りは竜山を下りて橋を渡り
狎鴎亭にもどり
梨泰院に行ってまた狎鴎亭にもどる。

昨日もそうだったけれど漢江を一日に何回も渡っていた。
今日はBirdWatchingもしたので漢江の近くにいる時間が長かった。

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邂逅 serendipity & museum
朝狎鴎亭で友人と会ってから漢江を渡り鍵博物館へ。
ティグッ型の鍵など館員の方の専門的なお話をうかがいながら(とても情報量が多い!)じっくり拝見。
箪笥の装飾の金属とコーディネートさせた鍵の造りがとても美しい。

建物は承孝相の設計というserendipity。
ティグッ(=コの鏡像)鍵の形のような、そして半島の伝統的な中庭を囲んだ口(ミウム)の形の建物。こんなふうに建築を訪れるのも楽しいので思いがけない邂逅だった。

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博物館のデザインにはAhn Sangsooが携わり
館名は高僧の書によるもの。
半島の粋を集めた感もする。
その高僧が毎月訪れているという吉祥寺(キルサンサ)にも行くことに。

to be continued...

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People=サラムドゥル
Suh Se-Okの
布に墨で人、人、人...と描いた作品。

スゥ・セオクの生活をうつしたビデオを観ると
学んで本を読んで絵を描く、と語っている。
現代の、もしくは欧米の画家のイメージとは少しギャップがあり、
半島の昔ながらの文人の生活を観ているような気にもなる。

画家のアトリエはたしかに
積み上げた本に囲まれた部屋のぽっかりした空間が
窓に向かれてひらかれ、そこに机がある。
筆の入った箱は本の間で鈍く彩なす。
色とりどりの箱は同じような唐草模様の入った韓紙でつくられたものらしく
無造作に重ねられていても統一感がある。
くすんだ本の間に積まれていても色合いはしっくりなじんでいて
半島の伝統的な部屋の光の一部になっていてうらやましいかぎり。

庭には八角亭のようなあずまやが新緑の枝から見え隠れしている。
画家のうつくしい暮らしに思いをはせる。

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布の門もHermesだった...
Suh Do-Hoのお父さんの作品。

サラムドゥル、と聞くと
イム・サンス監督の『その時、その人々』も思い浮かぶが...


武林一剣、空間感親密感
Link into Animated Koreaで韓国の短編アニメを観る。
『武林一剣の私生活』は『パパが必要』のチャン・ヒョンユン監督作品。
今回もまた異形の男性が主人公だが次回作は異形の女性が主人公らしい。
(異形を主人公にするとドラマが生まれやすい気もする)
影響を受けたのはYuriy Borisovich Norshteyn

アニメーション映画の音楽はどのようにつくっているのか、
『彼女の家で』のキム・ジュン監督からお話を聞いたのが楽しかった。
キム・ジュン監督が影響を受けたのはCaroline Leafだそうで、
色彩より繊細な線が印象的な絵の雰囲気がすこし似ているかも...
『都市に住む人々の空間感』『私の親しい友だちとの軽い親密感』ははじめて観た。

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MONK &...
Thelonious Sphere Monkから名づけられたらしいJazz Bar。

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釜山のナクチポックム(タコ炒め)は
ソウルのと違って鍋のようにスープがたっぷり。
スープごとタコを掬ってごはんに薬味の若い韮といっしょにのせて食べる。
サンナクチ(活きタコの刺身)も最後はナクチポックムの鍋に投入。

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海東龍宮寺
煩悩の108階段を降りて行く、海沿いのお寺。
紅葉の雪岳山、束草を訪れた時に立ち寄った海沿いの洛山寺を思い出す。
やわらかく降りつもる紅葉が絨毯のように敷き詰められた山寺の静謐な美しさがいつまでも心にのこっている。

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龍宮寺を創建した懶翁和尚の詩。

青山は我に無口に生きろかし
青空は我に羞じなく生きろかし
欲も脱し瞋恚も脱し
水のごとく、風のごとく生きて去れという


澄んだ水の中の巨大若布?昆布?がゆらゆら揺れているのを発見して楽しかった。

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セコシ
セコシは鱧のように骨切りした鰈や平目の刺身。
荏胡麻の葉でくるみ、味噌をつけてひとくちで食べる。
海の味と胡麻の葉の野の香りが入りまじる。

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パンチャン(小皿)の多いこと...しかも海のものがたくさん!
ムール貝のスープ、つぶ貝、ほやなど飯床いっぱいに並べられている。
生の薩摩芋は口直しに添えられている(生の栗は何度か食べたけれど生のさつまいもは初めて!)。
最後はメウンタン(魚のアラの辛いスープ)で締める。

松亭できらきら光る冬の海を見ながら。


Universal Search of Google Korea
Google KoreaもNaver.comがサービスしていたように
Universal Searchを開発、提供しはじめた。

google.comは昨年
検索結果を "web" "blogs" "books" "groups" "code"と分類して表示するUniversal Searchを提供しはじめ
今年1月にGoogle Koreaも提供しはじめた。

例えば昨年ライブに行った、
Hip HopのBig Bangを検索すると...

bigbang2008google1.JPG

検索結果画面には2つのコラムが表示される。
左のコラムのトップにBig Bangのオフィシャルサイトが表示され
その下にwikipediaの結果
ファンサイトが続き
Daumカフェが表示され
YouTubeの検索結果が表示されている。

右側のコラムにはBig Bangに関するblogの検索結果いくつかと
ニュースの結果がいくつかが分類されて表示されている。
コラム形式の表示は韓国だけのものらしい。
日本のGoogleよりは楽しいし...
コラム形式でなんとかNaver.comと見た目の差別化をはかっているようにみえる。

Naver.comでBig Bangを検索すると...

bigbang1N2008.JPG

トップにプロフィール、すぐ下にアルバム。
ブログ検索結果が出て...

bigbang2N2008.JPG

「知識」と呼ばれる情報、その下に辞書結果、イメージ検索結果。

bigbang3N2008.JPG

「カフェ」、動画(パンドラ)、音楽、サイト、web、ニュース、Big Bangというタイトルの書籍と続く。
右側のコラムには関連語検索、歌手の検索上位10件、リアルタイム急上昇中検索語が表示されている。

今後Google Koreaの動画の検索結果にパンドラ(pandora.tv)のものも出るのだろうか...パンドラの函は開けられた。
今は韓国版のサービスがはじまったばかりのYouTubeを絶賛売出し中なのか、
Google KoreaのUniversal Searchが帝国化しているのかどうか...ちょっと気になった。


i Aji ! Hottest Chocolate
映画『ショコラ』に登場していたのは
チリペッパー入りのホットショコラ。

今年はマヤ文明の愛の媚薬、唐辛子入りのチョコ。
フェアトレード・無農薬有機栽培のカカオとスパイスが原料。
ニットの唐辛子に入った姿に
チャミスルや焼酎入りのチョコ同様Korea魂を鷲掴み?!されました。

ニットの唐辛子は小鳥の寝袋になりそうな愛らしさ♪

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IMFとジャマイカの映画も思い出す。



恋せよ、傷ついたことがないように
「恋せよ、傷ついたことがないように」という詩に胸を衝かれる。
傷ついた後また恋がはじまるまでの気持ち
新しい恋がはじまっても傷つくことに臆病になって
傷ついたことがないようには恋ができない気持ちが痛いほど伝わる...

ドラマ「私の名前はキム・サムスン」でサムスンが街で見かけたこの詩は
Alfred D'Souza神父が説教で話した言葉という。

Happiness is a journey, not a destination.

Dance as though no one is watching you.
Love as though you have never been hurt before.
Sing as though no one can hear you.
Live as though heaven is on earth.


幸福は目的ではなく、旅。
幸せになるまでの旅そのもの。

踊れ、誰にも見られていないかのように。
恋せよ、傷ついたことがないように。
歌え、誰も聞いていないかのように。
生きよ、天国が地上にあるかのように(拙訳)。

深く愛していたものを憎むことはなかなかできない
サムスンのように傷も深くなるのかもしれない。
それでもまたいつか恋はめぐって...メリー・ゴー・ラウンドのように。
そしてきっとこう言うだろう。
「恋をしよう、今日が最後の日のように」と。

しかし神父さんなのに
「生きよ、天国が地上にあるかのように」と言うとは...
ライラの冒険を思い出す。
マギステリウム(Magisterium、教導権)やオーソリティー(authority、教権)の唱えることに異を唱えているのか
別の深遠な意味があるのか...

Be My LoveのAlexの深みのある声が今も響く。
そしてThe ReplacementsのMerry-Go-Roundも。


プロム デポルム
今日は新年(旧正月)さいしょの満月の日。韓国では正月デポルムと言う(中国では元宵節)。
冬の梢のあいだに白い満月。
この日は五穀飯や
干した野菜のナムルをいただくものだけれど
干したズッキーニなどは日本ではなかなか見かけない...。

デポルムが近づくにつれ
韓国ではプロム(固い殻の木の実)が街角でも売られているのに気づく。
ちょうど節分が近づくと福豆を売るスーパーが日本で増えるのと同じように。
プロムは殻つきの落花生、栗、胡桃など。
デポルムの朝かじって無病息災を願う。
栗も胡桃も好きだけれど
齧るのに自信がなくって
ソウルにいた時は殻付きの落花生を近所で買ってプロムに挑戦していた。

節分とデポルム


ターヘル・アナトミア:貧乏の解剖
ドラマ「多細胞少女」シリーズはブラックすぎて韓流とはほど遠く...おもしろい。

貧乏が可視化、擬人化?されている。
クラスの中で最も貧乏な少女は
「貧乏を背負った少女」という名の通り
灰色の顔のない布人形を背負っている。

貧乏の理由は本当に怠慢、怠惰なのか
クラスの男子たち(F4)は
少女がいつも背負っている貧乏人形を解剖して貧乏の原因を探ることに。

メスで切り開いた貧乏人形の腹から出てきたのは...
一本のコーラ。
男子たちは「米国大使館に知れたら...!」とあわててコーラを
人形の腹にもどし腑分けは完了する。

思わずにやりとする結末。
ポン・ジュノの怪物が思い出されたが
貧乏の、あるいは格差の一因は
ブランドや消費やCMという資本主義社会が抱える問題にも帰結する含みがあって、ちょっと教育的、教訓的にも深読みできるエピソードだった。

好きな俳優ノ・ウンゲ(「チャングムの誓い」の最高尚宮役)が
貧乏を背負った少女の母親役で時々出演しているので
次回はノ・ウンゲについて。


chthonic 地上的
映画密陽Secret Sunshine)のイ・チャンドン監督の話を聴いて...
地上的な男が無意識に(粗忽にがさつに)
天上的、形而上的なものから女を引き離し
地に足をつけさせようとしている姿を思いかえしていた。
地上的なものと天上的なものがせめぎあうことになった運命は苛酷だけれど
地上の旅という意味でキム・ギドクのSamariaも思い浮かんだ。

半島の陰陽五行説では
天が男性、陽で
地が女性、陰を象徴しているけれど
陰陽思想からはなれて...地に足のついている男が、
世俗的で地上的な男が救いになっている姿がとてもリアルだった。

ドラマ「キム・サムスン」の「恋せよ、傷ついたことがないように」の一節、
Live as though heaven is on earth.
も思い出された。



orange or black?
日本では?orange day
韓国ではblack day!


MISO & MOVIE
味噌料理専門店で欧州、アジア、イスラエルの留学生たちと
映画についてお話。

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人が入れるくらいの味噌樽にみんなわくわくしていた。
今年は花水木ももう咲いている。



ポジャギの光
美術館や博物館で見るポジャギは
暗闇の中ぽっかり浮かびあがる展示が多かったので...

映画『恋の罠』公開を記念して展示されていたポジャギは
晝の光に透けていて...よかった。

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青鶴洞
韓国でユートピアを意味する
青鶴洞にその人たちは暮らしている。
アメリカのアーミッシュのような生活を長年写してきた柳銀珪の作品たち。
変わるものと変わらないもの。
変わらないつよさに驚きながら...

青鶴洞村は智異山山中にある。
山や山寺も好きなのでいつか訪れてみたい。

それにしても青の入る語が多い気がする。
会社の名前にも青が入っているのを多く見かける。

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out of my intention、春日王
2006年のHow Does the Blind Dreamに続き、10年目のSSFFでユ・ジテ監督の新作を。

out of my intention
我知らず初恋の人の故郷に車を走らせる短編。

Rene Magritteの絵のような
Surrealisme的なシーンはPV向きかも...

監督と親しいという春日王も
横浜に開館したショートフィルム専用館に駆けつけていた。


陰陽 ambivalence
そう、陰陽思想のように
あるいは陽母音と陰母音のように
半島の「情」は対になっている。
即ち、好きな情と憎い情。
このambivalentな情は
白い情、黒い情、と呼ぼうか...。

チョコパイの製品名も情。
情にあふれる世界。

チャギヤ~、と陰陽


Ecological District:エコ特区
来年韓国にエコ特区が出来るらしい。
エネルギー効率に優れた発光ダイオード(LED)を
すべての照明に採用する特区、
10megaWの水素燃料電池の発電施設、
エネルギーの総需要量の40%を新・再生エネルギーでまかない、
焼却熱や下水熱もエネルギーとして再利用して冷暖房に供給する。
楽しみ~

Crossing
映画Crossingを観る。


ピマッコルでマッコリ
雨の日はマッコリということで
プチンゴッ(ジョン、チヂミ)を肴にマッコリで話す、語る。時間の経つのも忘れるほど。
天然の炭酸がしゅわしゅわ喉をぬけ
胃袋に余韻を残すマッコリ。
テンジャン(味噌)味のめずらしいスンドゥブ(おぼろ豆腐)チゲもいっしょに。

お店のお母さんが最後に出してくれたのが
玄米のマッコリ。
とろりとした舌触りと微かな炭酸が融けあっている。

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3年前の母の日
おこげマッコリや黒豆マッコリの店に行ったのだった。

ピマッコルは馬を避ける小道、"避馬小路"。
あの映画にも登場するし、映画を観た後通りすぎた...。

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ピマッコルでマッコリ。押韻していてカワイイ。


ノムノムノム The Good, The Bad, and The Weird
ソン・ガンホは脚本を読んだ時
(オレがいい奴の役だ...)と思ったそう。
家族をはじめ周りの人みんなが「ソン・ガンホはヘンな奴の役しかない!」と思っていたというのに。
楽天的というか、愛すべきキャラクター。
映画の中ではヘンでオカシイ、ちょっと底知れぬ怖さのある「悪い奴」だった、
No Countryの悪役ともまた違う...

満州が舞台の韓国ウェスタン活劇。
馬賊の登場する背景に歴史のロマンを感じた。
砂漠での邂逅に『武士』を思い出す。

ソン・ガンホのいろいろな顔を楽しんでいる、『殺人の追憶』から
『シークレット・サンシャイン』、そして『いい奴悪い奴ヘンな奴』まで。

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『いい奴悪い奴ヘンな奴』の略称がノムノムノム。Central Cityで。



サムパ(野菜天国)
専用の冷蔵ケースに色とりどりの
葉ものを売っている土地だから...
サムパ(包みご飯)のお店の包み野菜はとても多い。

お店の外でイ・ヒョリやBig Bangの出るコメディを見ながら待つこと40分。
整理券の配られるお店は韓国ではめずらしい...
やっと席が空いたのでカンナ削りのお肉を焼いて
お互い無口になってひたすらサムパを食す。

荏胡麻の葉は好きなのですぐになくなってしまう。
生の韮、わかめに甘酢漬けの輪切り大根、エンダイブ、生の春菊、かぼちゃの葉、キャベツ、そしてビーツも包み野菜のひとつ。
包み野菜は生のものと
蒸したもの、酢漬けにしたものと調理法もいろいろ。

食べても食べても野菜はなかなか減らないので
サンチュに韮や春菊を重ねて三枚重ねにする。
烏賊など海鮮の入ったサムジャン(味噌)をのせてひたすら野菜をもぐもぐ。
おしゃべりするひまのないうさぎ状態。
にんじんも取り合って2匹のうさぎになる。
うさぎはお酒飲まないか...(雨の日は焼酎)。
東京のサムパは15種類くらいだったけれどここは25種類くらいあったと思う。

サムパ専門店の行き帰りは
むかーし友人の家に行く時に果物を買った小さな市場があってなつかしかった。

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Jade, Palazzo
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吹き抜けに敬天寺十層石塔のある博物館(palazzo)。
見上げて
今度は見下ろして。
傍らに立っていると
時を越えて1348年にいる気分。
高麗後期の石塔は大理石に釈迦・花草・竜が刻まれている。
三層目までと四層目からの造形が異なっているのが特徴。
また、仏教では奇数層の塔が普通だが
華厳宗では10が完全な数ということで
華厳宗の敬天寺では十層石塔がつくられた。
十進数はたしかインド起源、仏教もインド起源なので
十層の塔も自然な感じもする。

Jade(ジェイド、玉)作品を見て
何年か前に買った、
玉で薔薇をかたどったリングを思い出した。
うすい緑色でほとんど白に近いものと
きれいな緑色と
すこぅし色が違っている。韓国らしいおみやげ。

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ほかに
半島の花押に気づいたのがうれしかった。
足枕、
優雅な花瓦、
唐草文様
通信使の絵などまた間近で見られて楽しかった。

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ソウルの博物館の庭では蝉が鳴き
蜻蛉が飛んでいたのでちょっと追ってみた(写真撮れなかった)。


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